「順番待ち」
我が夫は、うつ病になった経験がある。本人はいたって真面目だが、傍から見れば思わず笑ってしまうようなエピソードがたくさんある。
前回に引き続き、うつ夫の「あるあるエピソード」紹介するので、うつ夫の愛らしい姿にクスッと笑っていただければ光栄だ。
真面目な人、倫理観が高い人
うつ病になりやすい人を検索すると、ほとんど「真面目な人」と書かれている。
うつ夫も確かに「真面目な人」の部類に属すると思う。特に、うつ夫の場合はルールやマナーに対してかなり真面目である。
もっと言えば「倫理観が高い」という言葉がしっくりくる。
今日の四コマで描いたエピソードは、とあるスーパーでの出来事。
スローペースのおばあさんを気遣って、焦らせないようにと順番待ちをしていたうつ夫なのだが、気づかれずに次々と横入りされてしまった、というお話だ。
こういうエピソードは、本当に良くあることだ。本人は、倫理観に従って行動しているのだが、結果、損をしてしまうことがある。
残念ながら、うつ夫の倫理観は多くの人に気づかれず埋もれてしまうことが多いのだ。
価値観のギャップ
他にも、レジ待ちや電車待ちの時なども、どういう訳か横入りされてしまうケースがよくある。もちろん、横入りした人も気づいていないだけで、悪気が無い場合もある。
それも分かっているのだが、こうした価値観のギャップは、うつ夫にとって悩みの種のひとつなのだ。彼としては、ルールやマナーを守ることはあたり前。しかし、そうではないのが、この社会の現状だ。
やはり、真面目な人は損をしてしまう世の中なのだろうか。もし神様がいるのなら、真面目な人が得をするように図らってほしいものだ(笑)
倫理観が高いこと、それ自体はとても素晴らしいことなのに、ルーズな価値観の中で逆に損をしてしまうのは、なんとも不思議な世の中である。
それでも、やっぱりルールは守る、それが我が夫なのだ。
ちょっといたたまれない気もするが、私からすれば、そんなうつ夫はとても愛らしくも感じるのである。