パニコは超虫嫌い!!
先日我が家に、ゴキブリが現れた。
これは、我が家にとって一大事である。なぜなら、パニコは虫が大嫌いなのだ(汗)
虫を見つけたパニコは、プチパニックとヒステリーを引き起こし、一気に戦闘モードに入る。そして、殺虫剤とほうきを武器に、荒れ狂うように戦いはじめるのである。
その様子は、もはや正常ではない。
殺虫剤を使いすぎて、自分の喉が枯れたことだってある。(注:大変危険なのでマネしないように。)
ふと我に返れば、その異常さは自分でも分かるのだが、虫を目の当たりにして冷静ではいられないのだ。そのくらい虫が嫌いだ。というか恐ろしい。
このプチパニックとヒステリーは、自分を守るための自己防衛なのである。
パニコはとても感情にのまれやすい性格だ。特に、不安感や恐怖心の制御が難しい。
そういう性格も、パニック障害の引き金になっていたのかもしれない。
虫嫌いの理由は過去のトラウマのせい?
それにしても、なぜ、こんなにも虫が嫌いなのだろう?
パニコは、元々超田舎育ちである。祖父と野山を駆け巡り、虫をかごいっぱい捕まえて遊んでいる子供だった。
しかし、あまりにもたくさんの虫を捕まえては、かごの中で死なせてしまうのを見た母親は、ある日パニコにこう言った。
「そんなに虫を捕まえてばかりいると虫に呪われるよ。」
虫に呪われる…!この言葉が、パニコの心にずっしりとのし掛かったようだ。
悪気なく虫を捕まえて遊んでいたのだが、そのことに子供ながら大きな罪悪感を感じたのだった。
それ以来、疲れていたり不安があったりすると、虫に襲われる夢を見るようになった。
巨大化した虫や虫の大群に追いかけられる嫌な夢である(汗)
こうして、パニコに中で虫への恐怖心が定着していったのだ。
「虫=危険」と脳にインプットされている!
パニコにとって虫は恐怖そのものだ。
おそらく、脳で「虫=危険」とインプットされているに違いない。
虫を見つけると、アドレナリンが一気に放出されるのが自分でも分かるのだ。
心臓がバクバクなり、全身の神経が過敏になり、虫から目が離せなくなる。
そして、その虫が自分の方に飛び掛かってくるイメージをしてしまうから、余計に恐くなるのだ(汗)今考えるだけで、ゾゾッと鳥肌が立つ。
もちろん、全ての虫が飛び掛かってくるわけではないし、そっとしておけば虫だって何もしてこないはずだ。
でも、パニコの脳内では「虫=危険」なのである。自分に害を及ぼすであろう存在としてインプットされているため、見過ごすわけにはいかない。
その結果、過剰反応してしまうのである(汗)
うつ夫が率先して退治!その真相は?
そんなパニコの姿を見て、最近うつ夫が率先して虫退治をしてくれるようになった。
これには、パニコも本当に救われ、ヒーローのように感じていたのだ。
しかし、よくよく話をしてみたら、あることが判明した。
それは、うつ夫が助けていたのはパニコではなく虫の方だった、ということだ。
パニコがあまりにもヒステリックを起こすので、うつ夫的には虫に憐れみを感じたようだ。そして、パニコに退治される前に虫を逃がして救出していたのだった。
てっきり、パニコを助けてくれているのだとばかり思っていたので、これにはさすがに衝撃を受けたが、それでも危険な虫をパニコの視界から遠ざけてくれるなら、その方が先決だ。
この際、助けるのは虫でもパニコでもどちらでも良い(笑)
虫と共存できるのか?危険信号を解除せよ!
パニコだって、できることなら虫と共存したいのだ。虫を好きになれる気はしないが、いちいちパニック&ヒステリーを起こしたくはない(汗)
いつか虫が気にならなくなれたらいいなと思う。
そのためには、植えつけられた「虫=危険」信号を解除しなければならない。
「すべての虫が危険ではない。」「虫の中にもいいやつはいる。」
そんなことを自分に言い聞かせながら、「虫≠危険」体験を少しずつ積み重ねれば、少しずつ変わっていけるのだろうか。
人は思い込みでできている。つまり、脳の在り方で世界の見え方が変わるのだ。
ということは、脳の在り方をちょっと変えることができれば、きっと虫への恐怖心を解消できるはずだ。
コンピューターをアップデートするように、「虫=危険」から「虫≠危険」に書き換えれば良いわけだ。
とは言え、これは簡単なことではない。
まだまだ時間はかかりそうだが(汗)、もし思い込みの上書きに成功し、虫への恐怖心を解消できたら、それはとても面白いことだなと、最近は思うようにもなったのである。