「いつも同じ」
パニック障害を経験してから、行動範囲が狭くなった(汗)
パニコは、20代のころ仕事の影響でパニック障害になった。
今はもう発作が起こることはないが、その経験以来、できなくなってしまったことが多々あるのだ。
暗く狭い場所や自力で脱出できそうにない場所、人混みや圧迫感のある所は、どうしても避けてしまう。
また、いつもと違うことをしたり、新しいことを取り入れたりすることも苦手だ。
自分が不安になりやすいことを知っているからこそ、なるべく不安に襲われそうな環境を避けるように、これまで生活してきた。
しかし、そればかりでは自分の行動範囲がどんどん狭くなってしまうということも、最近気がかりなのだ(汗)
いつの間にか決まりきった行動パターン
四コマで描いたようにパニコの日常は、ほとんど行動パターンが決まっているのだ。
「いつも同じ」であることが、パニコを安心させてくれる。
買物に行っても、いつも同じ店で同じような物を買ってしまう。
図書館やカフェに行っても、だいたい同じ席に座ってしまう。
通勤や散歩にルートも決まりきっているのだ。
「いつもと変えてみようかな」と思う時もあるのだが、その度に「妖怪ふ~あん」の囁きが聞こえ、不安になってしまう。結果、行動パターンを変えられないのである(汗)
「妖怪ふ~あん」は、パニコが不安になると現れ次々と不安要素を引き出す妖怪だ。
詳しくはこちらの記事へ ↓ ↓ ↓
行動パターンをつくることは、 かっこよく言えば「ルーティン」とも言える。
それは、自分を整えるために必要なことでもあるのだ。しかし、それだけでは自分を成長させることができない。
分かってはいるが、やはり不安を回避してしまう(泣)
自分にとって安心な領域コンフォートゾーン
心理学に「コンフォートゾーン理論」というのがある。
簡単だが、下に図解を書き表してみた。
「コンフォートゾーン(快適空間)」とは、ストレスが無く自分が安心できる領域のことを指す。パニコが大好きな領域だ。
そして、「コンフォートゾーン(快適空間)」の外側には「ラーニングゾーン(学習空間)」があり、ここは適度なストレスの中で自分を成長させることができる領域である。
さらに、「ラーニングゾーン(学習空間)」の外側には「パニックゾーン(危険空間)」がある。ここは、自分にとってストレスが強すぎて、キャパオーバーになりやすい領域のことだ。
私たちが成長していくためには、「コンフォートゾーン(快適空間)」から抜け出し、「ラーニングゾーン(学習空間)」に足を踏み入れる必要があるのだ。
そして、「ラーニングゾーン(学習空間)」で経験を積み重ねれば、「コンフォートゾーン(快適空間)」が次第に広がっていくことが期待できる。
この理論を知り、なるほど!と感じた。と同時に、パニコの場合はきっと下のような図になるだろうな、と思った。 ↓ ↓ ↓
パニコの場合、「コンフォートゾーン(快適空間)」や「ラーニングゾーン(学習空間)」がかなり狭いだろう(笑)そして、大半を「パニックゾーン(危険空間)」が占めていると思う。
何せ今まで、ほとんど「コンフォートゾーン(快適空間)」から出ないように暮らしていたのだから(汗)
一歩だけラーニングゾーンへ踏み出す勇気
パニコが、今後行動範囲を広げていくには、「ラーニングゾーン(学習空間)」へ踏み出す勇気が必要だ。
きっと、大きく踏み出す必要はないのだ。むしろ、もともと領域が狭いので、踏み出し過ぎると「パニックゾーン(危険空間)」まで行ってしまう可能性がある(汗)
ほんの一歩だけ「ラーニングゾーン(学習空間)」へ踏み出す勇気を持ちたいものだ。
自分の「ワクワク」をキャッチする
ここで大切なのが、きっと「妖怪ふ~あん」と、どうつき合うかだ。
「妖怪ふ~あん」は強力なので、ただ戦っても負けてしまう(汗)
もし、「妖怪ふ~あん」に勝るものがあるとしたら、それは「ワクワク」した気持ちかもしれない。
「やってみたい」「行ってみたい」という「ワクワク」した気持ちは、きっとパニコの背中を押してくれるだろう。
また、いつもと違うことができた時の喜びをイメージすることも「ワクワク」を引き出せるかもしれない。
これまでは、「不安」に「ワクワク」がかき消されてしまっていた。
でも、随分と心が安定してきた今だからこそ、自分の「ワクワク」をキャッチできるかもしれない。
ほんの少しだけ、「コンフォートゾーン(快適空間)」から抜け出す努力をしてみようかな、そんな気持ちが芽生えたパニコなのであった。