「勧誘」
本日の記事は、最近パニコが考えさせられてしまった一件について書きたいと思う。
(少々グチっぽくなりますm(__)m)
これは、つい先日のできごとである。
ここ数年会っていなかった知人から、ある勧誘を受けた。
それは、ネットワークビジネスというものだった。
その一件は、一通のメールからはじまった。
久しぶりに、知人A子から少々不自然なメールが届いたのである。
パニコさん、お元気ですか。
(中略)
私は最近、新しいお仕事をはじめました。
お世話になったパニコさんには、ぜひ私のしている仕事について知っていてほしいのです。
大切な人だから伝えたいと思いました。
一度会ってお話を聞いていただけませんか。
A子
A子は、パニコが仕事を通じて知り合った後輩的な存在である。
ここ2~3年は、ご無沙汰だったため、メールをくれたことに大変嬉しさを感じたのだが、その内容に違和感を覚えた。
「何かの営業かな…(汗)?」
そう思い、うつ夫に相談したところ、やはりうつ夫も不自然に感じていた。
正直とても悩んだのだが、A子はとても熱心で素直な人柄だったので、パニコは好感を抱いており、
「最近どうしてるかな。久しぶりに会いたいな。」
という気持ちが、その時生まれてしまったのである。
「それに、本当に話を聞いてほしいだけかも…」
そんな風に思い、会う約束をしたのだった。
ところが、メールのやり取りをしている中で、何やらもう一人、仕事の仲間を連れてくると言いだした。
さすがにこれは怪しいな…と思い、会う前に内容の分かる資料を送ってほしい旨と、
それを確認したうえで必要があれば会いましょう、という内容を提案してみた。
しかし、A子は「それでは伝わらない内容なので、会って話をしたい」の一点張り。
この時点で、会うのをやめておけば良かったのだが、「まぁ、話だけ聞いて、営業されたら断ればいいか…」と安易に考え、結局会う約束をしてしまったのだった(汗)
そして後日、A子とその仲間であるM香と、カフェで合流。M香はまだ20代の主婦で活発そうな印象だった。
少しの雑談からはじまり、さっそくA子がはじめた例の新しい仕事の話しに。その内容はというと、ネットワークビジネスであった。
ネットワークビジネスとは、口コミによって会員を増やし商品を販売するビジネスで、A子たちが扱っているのは、健康や美容のための商品だと言う。
A子とM香は、そのビジネスについて次々と良いところを語り出した。
例えば、人脈が増えて楽しいだとか、主婦でも稼げるだとか、権利収入が得られるだとか、商品が医者の認可を受けた素晴らしいものだとか…。
パニコはこの間、「もし誘われたら、きちんと断ろう!」と思いつつ、探り探り2人の話を聞いていた。というのも、今日ここに来たのは、「A子がどんな仕事をしているかを聞いてほしい」という前提で来たのであり、まだ勧誘を受けた訳ではないのだ。
誘われていないので、断ることもできず、話は2時間ほど続いた(汗)
そして、最終的に出たセリフがコレだった。
「このビジネス、メリットしかないんです!!」
…それ、いちばん怪しいから!!!(パニコ心の声)
ネットワークビジネスは、特に違法ではないし、人との交流が好きな人にとっては、有効な仕事といえるだろう。
でも、「メリットしかない」と言われると、逆にすごく怪しく感じてしまうのは私だけだろうか(汗)
それに、パニコはもともと組織に所属するのが苦手だし、人にモノを勧めたり勧められたりするのも好きではない。もっと言えば、モノにこだわりが無いので、「健康に良い商品だ」とか「医者の認可を受けている」という言葉も、あまり響かないのである。(ごめんなさい。)
そして、話は急展開を見せた。
A子「来週いつ空いてますか?」
M香「来週この地域に幹部の人が来るんで、紹介しますね!もっと詳しいお話が聞けますよ。」
A子「すごい人なんで絶対話聞いた方がいいです!」
パニコ「…???」
そう!いきなり次の約束に持っていかれたのだ(汗)
勝手に話を進めないでほしい(怒)
というか、まだ興味あるとも言ってないし、それ以前に誘われた覚えもない!!!
誘わずして次の約束に持っていく…
やられた!そういう勧誘手口なのか!?
それとも、営業に慣れてないのか!?
この辺りで、パニコも限界だったので、「私にはこういう仕事は不向きなので。」という理由でお断りさせてもらった(汗)
少々イラっとしていたが、波風立てないようにできるだけ丁寧にお断りしたつもりだ。
この日は、次の予定もあったのでここで終了。しかし、帰り際、A子の表情がどことなく沈んでいたのが、パニコには気がかりだった。
断ったこと自体は後悔していない。
でも、もっと違う対応の仕方があったのか?
より上手な断り方があったのか?
そもそも会うべきではなかったのか?
せっかく久しぶりに会えたのに、その後、なんだかモヤモヤしたものが心の中に残ってしまったのである。
しかし、翌日のこと。また、A子からメールが届いた。
パニコさん、昨日はありがとうございました。
まだ、全てを説明できてないので、来週もう一度お時間いただけませんか?
懲りてないんかっ!!?(パニコ心の声)
これにはパニコも驚き、再びお断りのメールを返した。
その後、A子からの連絡は途絶えた…。
これは一体、どういうつもりだったのだろうか(汗)
パニコはこの一件で、なんだか残念な気持ちでいっぱいになったのである。
会いたいと言う久しぶりの連絡はうれしかったけれど、ただ勧誘したかっただけ…!?
断ったら連絡がなくなるということは、きっとA子にとって、パニコはそれだけの存在だったのだろう。好感を持っていた後輩だっただけに、悲しい結末である(泣)
あとで、ネットワークビジネスについて調べてみたら、同じように友人からのしつこい勧誘に困っている人がたくさんいることを知った。
ネットワークビジネスそのものを否定するつもりは無い。口コミという強力なパイプで販売ツールを構築するというシステムは理にかなっていると思うし、そのシステムを作った人は素晴らしいと思う。
でも、その勧誘の仕方によっては、やはり良いイメージが持てなくなってしまうのも、致し方ないように感じた。実際にパニコも、今回の勧誘を受けて、不快感を覚えた。
もし、本当に大切に思っている人に伝えるのなら、相手の意向を確認するだろう。
「興味を持ってもらえたなら一緒にやりませんか。」
そんな一言があるだけで、全然変わってくる。
それなのに、相手の意向を無視し一方的に説明して、強引に入会へと話を進められたら、誰だってあまりいい気はしない。
むしろ、色々と考えてしまった。
おそらく、ひとり会員を増やすことできっと彼女たちにいくらか報酬が入るのだろう。だから、こんなに強引な勧誘をするのだろう。
もしくは、その組織に入ってA子は洗脳されてしまったのではないか(汗)ノルマなどに追われて困っているのではないか。
などと、逆に心配にもなってくる(汗)
内情は詳しくは分からないが、スッキリしない感情が残ってしまったのは事実である。
こうして結果的に関係が切れてしまうのだったら、最初から会わない方が良かったのかもしれない。
最初のメールの時点で、違和感を覚えたのだから、それに従うべきだったのだ。
それにしても、こうした知人や友人から受ける勧誘というのは厄介なものだ(汗)
今後も繋がりを保ちたいと思う相手であるほど、その断り方には悩んでしまう。
友人からの勧誘、皆さんはどう対応しているのだろうか。
何か良い断り方があるのだろうか。
こういう時のスマートな対応方法を身に付けたいものだ。