以前、うつ夫がうつ病を乗り越えて、会社に勤め始めたことを記事の中でお伝えした。
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少し間が空いてしまったのだが、ここから何回かに分けて、うつ夫のその後について触れていきたいと思う。
これは、集団組織に入ることに抵抗があったうつ夫が、自ら就職を決め、会社であれこれ奮闘した日々についてのお話だ。
上下関係で構築されたタテの構図
さて、まずうつ夫が、会社に入って驚いたことと言えば、その上下関係で構築されたタテの構図である。
上司の意見や会社のルールは絶対!
その中で、部下は上司、いわゆる「上」に怒られないことを最優先にする、という感じの組織だ。
もちろん、会社によってその形態はさまざまだろう。
しかし、うつ夫の入社した会社は、昭和から続く、社長のワンマン経営的な職場で、タテの構図が色濃く残されていたのだ(汗)
うつ夫としては、これに違和感を感じざるを得なかった(汗)
副業禁止というルール
まだうつ夫が入社したての頃のことである。
うつ夫は、上司Aと契約内容について話をする機会があったそうだ。
その際に、副業は禁止であることを聞かされた。
うつ夫としては、それまで続けていた自営の仕事も、できることなら副業として続けたいと考えていたので、「なぜ副業がダメなのか」と、上司Aに尋ねてみた。
ダメな理由さえわかれば、お互いが納得できる形に調整することができると思ったのだ。
しかし、返ってきた返事はこうだった。
「そういうルールなんだよ。君は会社っていうもんが分かってないね~」
これには、うつ夫も驚きを隠せなかった。
聞きたかったことはそういうことではないのだ(汗)
会社のルールだからダメ。
それではまったく理由になっていない。
何か理由があるから、会社のルールになったのだろう。
それに、ルールもその時々に合わせて見直ししていかなければ、何のためのルールか分からなくなってしまう。
納得できなかったうつ夫は、それについて一時間ほどかけて説明し、理由を求めたようだ(汗)
しかし、結果、理由は分からずじまいで、副業は禁止の一点張りだったそうだ(大汗)
これでは、全く相談というものができない。
いわゆる「上」の立場の人が、会社の規則についてあまり深く考えることなく、ただそのまま受け入れてきただけ…というのは、何だか残念な話である。
一つの枠内に居続ける危険性
きっと、こういうことは多々あるのだろうけど(汗)、一つの枠の中だけに居続けることは、視野が狭くなってしまう危険性があることを、痛感させられた。
今は、働き方改革なども始まっているし、会社のあり方も随分と変わってきている。
そんな中で、ただ頑なに「会社のルールだから」を引きずっていたら、いつしか時代遅れになってしまうだろう(汗)
ずっと同じ組織の中だけにいると、「そういうもんだ」「これが当たり前」になってしまい、疑問さえ生じなくなってしまう。
それって、実は怖いことだけど、誰もが陥りやすいワナでもある。
だからこそ、時には枠の外に意識を向けてみること、自分を疑ってみることも必要なのだろう。
会社で言えば、こうしたうつ夫のような新入社員の疑問や意見に耳を傾けることは、会社を変えるチャンスにもなり得る。
うつ夫の奮闘のはじまり。
うつ夫の、「新入社員の奮闘」はここから始まったのである。
それ以来、うつ夫は会社の体制を変えるために、新入社員としてできることは何だろうと考えるようになった。
大きな変化は起こせなくても、小さな影響は与えられるかもしれない。
そして、うつ夫は身近なところのコミュ二ケーションから、小さな試みを始めていったのだ。
この続きは、以下「うつ夫、会社に行く」シリーズでお伝えしていきたいと思う。