不安。それは、突然やってくるものすごいエネルギーである。
パニコはこれを「妖怪ふ~あん」と呼んでいる。
パニック障害が治ったからと言って、不安にならないかと言えば,、決してそうではない。
やはり、「妖怪ふ~あん」は度々パニコの側に現れ、心を支配しようとするのだった(汗)
不安を静める5つのステップ
「妖怪ふ~あん」が現れる時は、大抵、疲れている時、忙しい時、圧迫感を感じる時、などである。
でも、ありがたいことに、以前のように完全に彼女に心を乗っ取られてしまうということは無くなった。
なぜなら、パニコは「妖怪ふ~あん」とのつき合い方がちょっとだけ解ってきたからだ。
本日は、それについてシェアしたいと思う。
不安を静めるには、次の5つのステップがある。(パニコの個人的な方法である)
①不安とは、現実では無いことを知っておく
②不安サインに気づく
③呼吸に意識を向け「今・ここ」とつながる
④不安に思うことが現実のは起こっていないことを再確認
⑤別のことに意識をそらす
参考までに、以下順に説明しておこう。
①不安とは、現実でないことを知っておく
まず、前提としての話である。
前提として、「不安に思うことは、大抵まだ現実に起こりえていないこと」ということを知っていることが重要だ。
不安とは、「妖怪ふ~あん」はつくり出したワナであり、現実では無い。
そのことを知っておくだけで、随分と心持ちが変わるものだ。
②不安のサインに気づく
次に、不安が生じたら一早く、それに気づく必要がある。
なぜなら、不安が大きくなってしまってからでは、エネルギーが強すぎて対処が難しいからだ(汗)
不安になる際には、きっとサインがあるはずだ。
例えば、「ソワソワする」「なんだか落ち着かない」という感覚。
パニコの場合、そういう感覚になった時は、大抵不安の予兆である。
そのサインをできるだけ見逃さないことで、心構えやケアをすることができる。
また、不安に名前を付けてキャラ化することも、いくらか客観的になれるのでおすすめだ。
心がソワソワし始めたら、すかさずこんな風に言ってみる。
「出たな!妖怪ふ~あん!!!」
…これで少し、冷静になれる(笑)
③呼吸に意識を向け「今・ここ」とつながる
いざ、心に不安が生まれたら、さっそく呼吸に集中する。
呼吸は、「今・ここ」の出来事だ。
不安という、いわば妄想の世界ではなく、「今・ここ」という目の前の現実に心をつなげるための、大事な作業である。
とにかく、できる限りゆっくり吸い、ゆっくり吐く。
これをくり返し、そこに意識を注ぐのだ。
④不安に思うことが現実では起こっていないことを再確認
そして、呼吸に意識を注いでいると、少し心が落ち着いてくる。
そうしたら、もう一度確認してみるのだ。不安が、今現実には起きていないということを!
ここで大切なのは、冷静に、客観的に、自分と状況を観ることだ。
決して「妖怪ふ~あん」のトラップに、はまってはならない。
⑤別のことへ意識をそらす
冷静になれたら、今度は別のことへ意識を向けてみる。
何でもいいのだが、パニコは、できるだけ楽しいことや自分が興味のあることを、思い浮かべるようにしている。
例えば、「今度の旅行は何を着ていこうかなぁ」とか「今日の夜ご飯は何を食べようかなぁ」とか。
始めは、すぐに不安に引き戻されるかもしれない(汗)
しかし、無理やりでも、別のことに意識を向け続けると、次第に思考はそれに興味を持ち、関連することをあれこれと考え始めてくれるのだ。
こうなったら、占めたものだ。いつのまにか、不安を忘れてしまっている。
「妖怪ふ~あん」は知らぬ間に消えているのだ。
自分の意識の方向をコントロールする
参考になるかどうか分からないが(汗)、こんな感じでパニコは不安とつき合っている。
大切なことは、自分の意識の方向をコントロールするということなのだろう。
不安が大きくなってからでは、舵を取るのはなかなか難しいけれど、小さな不安のうちなら、きっとコントロール可能である。
だって、心は自分のものなのだから!
自分の意識をどこに向けるかは、本来自分自身で選ぶことができるはずだ。
「妖怪ふ~あん」にハンドルを取られないように、自分で「意識」というハンドルをしっかり握ることができたら、例え不安が生じても対応することはできる。
パニコは、未だに不安にならないことはできない。
でも、それを静めることは何とかできるようになった。
不安とは、自分ではどうしようもないものだと思っていたけれど、それは自分でコントロール可能なものだと知り、以前よりずっと生きやすくなったように感じている。