妊娠してから、よくこんなアドバイスを見たり聞いたりすることがあった。
「旦那さんに、家事を手伝ってもらうべき。」
でも、我が家では、パニコが妊娠したからと言って、さほど家事のあり方には変化はなく、特に大変な思いをすることも無かった。
それは、もともとうつ夫が、家事に参加してくれていたからだ。
そもそも、うつ夫には、家事を「手伝う」という考えがないのだ。
「家族の一員なんだから、家事に参加するのは当然!」それがうつ夫の考え方である。
以前、パニコはうつ夫に「家事を手伝ってくれてありがとう。」と伝えたことがある。
その時、うつ夫は腑に落ちない表情を浮かべていた。
そして、「家族なのに「手伝う」って言うのはおかしいんじゃない?」と言ってきたのだった。
この時パニコは、正直衝撃を受けた。
それは、パニコの中に「妻が家事をするもの」という固定観念があったことに気付かされたからだ。
それからというもの、我が家では「家事はお互いにできる事をやる」というスタンスで成り立っている。
例えば、朝が得意なうつ夫が、大抵、洗濯をやってくれている。
パニコが起きる頃には、すでに洗濯物が外で風になびいているのを見ると、本当にありがたいなぁと思う。(パニコは洗濯物を干すのが嫌いなので(汗))
料理は、基本パニコがする。
パニコは料理が得意ではないのだが、一応栄養バランスを考えたいと思っているので、できるだけ自分でするようにしている。
掃除は、お互い気になるところが違うので、各自のタイミングでそれぞれやりたいところを掃除する、といった具合だ。
パニコは床の掃除やキッチンなどを、うつ夫はよくお風呂や排水溝などを掃除してくれる。
もちろん、できない時はお互いフォローする。
それは、生活する中で自然にできてきた家事分担のあり方で、特にこうしようと決めた訳ではない。あくまでも、自分のできる事、やりたい事を各々がやっているという感じだ。
もし、決められた役割分担だたとしたら、なんとなく重荷になってしまっただろう。
パニコは、こういう我が家の家事のスタンスが、結構気に入っている。
うつ夫が、「家族みんなで家事に参加する」という考えの持ち主で本当に良かったと思う。
もちろん、その家庭のあり方によっては、どちらかがバリバリ働いていて家にいる時間がないとか、色んな事情で一方が家事を担わざるを得ない場合もあるだろう。
幸い我が家は、それぞれが仕事をしているので、こうした対等の家事参加ができるのだ。
また、今後、子育てをしていく中でも、家事を「手伝う」というところから、少しずつ家事参加という考えに変えて行けたらいいなと思う。
できれば、「ご褒美をもらえるから」とか「やらなきゃいけないから」ではなくて、子どもも、家族という集団の一員として、自分のできる事を自ら考えられる、そんなチームワークができれば素敵だなと思うのだ。
そうして、家庭の中でも責任や自発性を育めたら、きっと社会に出ても役に立つのかな、と。まぁ、これも理想ではあるが(汗)
いずれにせよ、それぞれが自分のできる事を見つけて自発的に行うことで、相補性の関係が成り立っていけば、それはとても素晴らしいことだと感じる。