子育ての中で、子どもの自己肯定感を育むサポートをすることは、とても重要なことなんだろうなと思う。
やはり、自己肯定感がある程度高い方が、自分に自信を持ち、ポジティブに物事に挑戦していけると思うからだ。
でも、そのために、親としてどんなことができるのだろう?
とても難しい課題だけれど、うつ夫とともに、そんなことを考えてみた。
自己肯定感の低下を招きやすい「相対評価」
自己肯定感が低くなってしまう原因のひとつとして、「相対評価」に偏りすぎてしまう、ということが考えられるだろう。
「相対評価」、すなわち人と比較して自分を評価する考え方である。
この手法は、集団において評価がしやすいというのもあり、学校や会社などでもよく使われる評価方法だ。
例えば、学力や運動能力の順位付け。
もちろん、順位をつけることで、それがモチベーションを高めることに繋がる子もいるだろう。また、「相対評価」は、自分が今どの位置にいるのかを把握するためにも役立つ。
しかし、もし勉強や運動が苦手な子だったら、どうだろう?
いつも順位が低い、という結果しか得られなければ、「自分はできない」「自分はダメだ」と思い込んでしまう可能性があるのではないだろうか(汗)
逆に、いつも良い順位をとっている場合でも、それがプレッシャーになったり、良い順位を取ることが目的になってしまったりするかもしれない。
そうなると、自己肯定感を育むことを阻害してしまうことになる。
自分の成長度を観る「絶対評価」
そうならないためにも、「絶対評価」の観点も必要になってくるだろう。
「絶対評価」、これは、基準に対してどれだけ目標達成できたか?を評価する方法だ。
「絶対評価」は、誰かと比べること無く、自分の成長度に目を向けることができる。
自分の「できたこと」「良かった点」を確認することに繋がるのだ。
これなら、例え勉強や運動が苦手であっても、自己肯定感を下げてしまわずに済むのではないだろうか。
また、基準値や目標に達しなかったとしても、じゃあどんなことを改善したらいいのか、考えるきっかけをつくることができる。
様々な観点で考える
もちろん、社会の中で生きていくには「相対評価」の観点が必要な場合もある。
重要なのは、偏りすぎないことである(汗)
そこをサポートするのが、親のできることなんじゃないかと現時点では思っている。
「相対評価」もあり「絶対評価」もある。
評価の方法は決して一つじゃなくて、様々な観点で考えることができるんだよ、ということを子どもとの対話の中で伝えていくことができれば良いなと思う。
ただ順位が良かったから「良い」、順位が低かったから「ダメ」ということではなく、子ども自身がどう感じたのか、どんなところを努力できたのか、もう少し努力できそうなことはあるのか、楽しいと感じた点など、質問を交えながらたくさん子どもと対話していきたいものである。
そうやって、子ども自身が総合的に自分を振り返り、自分の言葉で整理していく力を育んであげられたら、これ幸いだ。
親としてできそうなこと
一つの考え方や見方に固執せず、様々な観点で考えることができれば、きっと見える世界が広がっていくだろう。
子どものうちは、総合的に、客観的に自分を観ることが難しいと思う。
だからこそ、親と対話しながら観点の幅を広げていってほしい。
一つの評価だけで自分を判断し、落ち込んでしまうのではなく、こういう点ではもっと努力が必要だけど、こういう点では良かったと、総合的に考えることができれば、それはきっと、自己肯定感を育むことに繋がっていく気がする。
そして、自分の強みや得意分野を、自ら見いだしていく、そんな力にもなっていくだろう。
もちろん、自己肯定感を育むために必要なことは、それだけでは無いけれど、うつ夫とパニコが親としてできそうなことのひとつが、観点の幅を広げてあげることだ。
とはいえ、親としてはまだゼロ年生なので、実際のところどこまでできるのかは分からないけれど(汗)、今のうちにあれこれ想像を膨らませておきたいな、と思うのだ。